コラム
Excelを仕事に活かそう~ピボットテーブル活用のすすめ~
カテゴリー:その他
2018年08月13日
しばらく忙しさに甘え更新をさぼっておりましたが、久しぶりに思ったことがあり筆をとりました。
今日のテーマは「Excelの活用」です。
前職のエンジニア時代には、システムログを解析することが多く、システム障害の原因を、状況証拠から事象を想定し、検証し、ということを繰り返していました。
システムログにはっきりと「○○がおかしい」と書いてくれれば良いのですが、昨今のシステムはそんな単純ではなく、ログを多角的に眺めて傾向を浮き上がらせて仮説を立てるということが障害解析の糸口になることが多いのです。
お陰様でMicrosoft Excelにはかなりお世話になりました。デスクワークをしている人であれば使ったことがないという方はいらっしゃらないと思いますが、ITの世界の外で、いろいろなお客様のExcelの使いっぷりを見ていると「そのポテンシャルの1割も使っていないのでは、、、」と思います。セルに数字を入れて、合計を出したり。これくらいの用途では使っていると思いますが、場合によってはただの表(計算しない)に使っていることも多くあると思います。
そんな中で、これを使わないのはもったいない、という機能を一つご紹介します。
それは『ピボットテーブル』です。
これは数あるExcelの中でも断トツに有用なツールだと思っています。先に書いたシステム障害の原因調査もそうですし、顧客からの問い合わせの中から販売チャネル別に傾向を見たり、何か施策を打ったときの効果を計るにも最適です。とにかく大量のデータに対して「○○別○○集計」のようなことをするのにとても適しています。
「テーブル」と言うだけあって最終的には表ができあがることになります。
完成させた表に関して、行(例えば月別)にどういう項目を入れて、列(例えば商品分類毎)にどういう項目を入れて、集計項目をどうするか(売上合計、売上数、問い合わせ数)などを決めることができて、それらの基となるデータがExcelの表としてありさえすればOKです。
具体的な方法については、検索をすると詳しい説明がされているサイトが多くありますのでそちらに譲りたいと思いますが、とにかくExcelにデータがあるのに、「いち、にー、さん、、、、」と数えたり、入力された値をマウスとCtrlキーで選択しながら合計したり・・・ということがあるのであれば、それはきっとピボットテーブルが解決してくれます。
まだ私が5年目の若手エンジニアだった頃、私の障害解析の仕事を上長が後ろから見ていて、「その表を作りたいのなら、簡単にできるよ」と言って教わった訳なのですが、このお陰で以降の私の仕事時間を何時間も減らすことができましたし、製品販売のマーケティングツールとしても大活躍してくれました。
もっとも1度きりの作業であれば、それでも良いのですが、繰り返し行う可能性があり、かつ結果の正確性を求められるのであれば、一度勉強しても絶対に損はありません。何度も繰り返していると思いも寄らぬ活用法を思いつきます。きっと食わず嫌いだと思います(そもそもピボットという名前が覚えづらいのですが)。御社の生産性に大きく寄与するかも知れません。是非一度ご賞味を。
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