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コラム

ワーケーション時代到来?

カテゴリー:働き方改革

2018年02月01日

働き方改革の一環で「ワーケーション」という言葉を聞く機会が増えました。

 

日本ではまだほとんど知られていない概念だと思いますが、私が前職にいた頃、海外の会社とやりとりしている中で「ワーケーション」を感じることが多くありました。
日本にいると、普通に社員が出勤して何か大きな問題があればミーティングを行ったりして早期解決に向けチームで動く、みたいなイメージがありますが、日本から見ていると、どうも金曜日の午後になると彼らの動きが停滞するように見えるのです。アメリカなどは日本時間でいうと金曜日の夜からなので、日本はどうせ休みだからということであまり働いてくれないのかと思っていましたが、海外出張に行った時に「なるほど、そういうことか」と思った記憶があります。

 

金曜日の午後はほぼ業務はなし、皆さんマイカーで遠出をしてしまうようです。プレミアムフライデー(実態はないに等しいですが・・・)とちょっと似ているかも知れません。

 

本題の「ワーケーション」に話を戻しますと、「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語で、旅行先での仕事を仕事と認める制度のことを言います。
「旅行先で仕事をするくらいだったら有給をとるよ」という声が聞こえてきそうですが、旅行の機会が増え家族と過ごす時間を作ることもできますし、在宅勤務の一つの形として注目されています。

 

労務管理的には、
ワーケーションもテレワークの一つととらえ、その観点で就業規則の整備をすると良いでしょう。
育児や介護でも、インフルエンザの自宅待機でも、旅行でも同じことと考えられます。

 

  1. テレワークの始業・終業時の連絡方法について
  2. 情報セキュリティについて
  3. 光熱費や通信費の負担について
  4. 緊急連絡体制について
  5. テレワークの方法について

 

は最低限定めておく必要があります。

また、メリハリがつかないとオンとオフの境目がなくなり、労働者にとっては逆に負担となることも考えられます。
一方で労働者の生産性が落ちる懸念もありますので、一斉導入ではなく、試験導入をし、問題点を洗い出す必要があります。
個人的にはまず場所を自宅などに限定して、それから徐々に制限を解除していくのが良いと思っています。

 

「テレワークの方法」についてはいろいろとありますが、一番簡単なのは会社のPCへリモートアクセスすることでしょう。
必要なデータを持ち出す必要がないのでセキュリティリスクも軽減できます。あとはチームで仕事をする場合のコミュニケーションツールをどうするか。
チャットツールやWeb会議システムを使ったり。メールはリアルタイム性に欠けるので不向きだと思います。

 

働き方という観点では、かつて土曜日がお休みになった時くらいのパラダイムシフトがこれから起ころうとしているように思います。
ここ数年どのように変わっていくのか楽しみですね。

 

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